予定されていた午後1時よりも40分も早くトップランク・ジムに到着した村田は、さっそくウォーミングアップを開始すると、イスマエル・サラス・トレーナーの指導で動きとバランスを確認。その後、グローブを付けてストラップで右手を固めた状態でのディフェンスやジャブからの左アッパーやフックを繰り返しリングで練習した。リングを下りるとサンドバッグやパンチングボール、そして最後に縄跳びで2時間近い練習で汗を流した。

　練習後にサラス・トレーナーは村田に「まだ動きが固い。練習をもっと楽しんでリラックスするように」とアドバイス。また、村田の印象を聞くと「アマチュアで最高の経験と実績がある素晴らしい選手。あとはプロ仕様に細かい調整するだけ」と村田の才能に期待していた。

　また、ジムに練習に来ていた若手のホープ、ジェシー・バルガス(米=ウェルター級)に村田を見た感想を聞くと「センスがあることは一目瞭然だよ。彼のスタンスやフットワークは素晴らしい。明るい未来が待っているし、デビュー戦が楽しみだ。最高のトレーナー、サラスが教えているので、まだまだ上達して近いうちにタイトルは取れるんじゃないかな」とバルガスも村田に注目しているようだった。

　練習後に村田は「日々、強くなっていると思いますし、プロのボクシングをここ(ラスベガス)から覚えていこうと思っています。ノックアウトが出来るようなボクシングを練習していますので、試合でも期待して応援をよろしくお願いします」と日本にいるファンへメッセージを送った。