[試合後会見]2013.6.2
満点の試合に笑顔なし
日本タイトル戦
2日、静岡県富士市内のふじさんめっせで日本ミニマム級タイトルマッチが行われた。日本タイトルをかけた壮絶な打ち合いを演じた2人の勇者はそれぞれの思いを胸に控え室に戻り会見を開いた。
 王者を死守した原は出身地での防衛戦とあって大勢のファンや後援会関係者と笑顔で記念撮影に収まると、控え室に戻り会見を開いた。
まだまだこれから
 「途中までは冷静に戦えたが後半は駄目だった。7Rは取られたと思った。」と下を向いた王者は「 世界を目指すに当たって必要なものはメンタル。 そのメンタルの使い方が下手くそ。コントロール出来なかった。」と反省し「ボディは効かせた方がよいと思って攻めたのだが、組み立ても悪かった。自分の実力は、まだまだだと思った。」と憔悴しきった表情を見せるも「地元の大声援には感謝。涙がでるほど嬉しかった。」この時だけは笑みを浮かべた。
大橋会長と
 会見に同席した大橋会長は「お客さんをおおいに沸かせる戦いぶりで、日本タイトル戦としては100満点の戦いぶりだが、これから世界を狙うとなると0点の試合。今後は、日本タイトルを防衛しながら考えていく」と辛口の評価で締め括った。
悔し涙も
 敗れた伊藤はメディカルチェックを受け控え室に戻ると開口一番「やり切ったから悔いはないです」とサバサバした表情で大粒の汗を拭った。しかし、真正ジム江藤会長代行にバンデージをとってもらうと、こみあげてきた涙を流し「やり尽くしました…今後のことは…」と言葉を詰まらせ会見を終えた。