[WSB]2013.5.14
カザフスタンが世界一!!
地元のリングで記念撮影をするアーランズ

 カザフスタンの首都アスタナでは、5月10日と11日にかけ、アスタナ・アーランズ(カザフスタン)とウクライナ・オータマンズ(ウクライナ)による『ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング(WSB)』の今季決勝戦が行われた。共に充実度の高いチームを構成した両チームの争いは、5対5で同点決勝試合までもつれ込んだが、バンタム級のサドンデスマッチでアーランズが完勝。WSB初年度だった2010年のリーグ参戦から、3度目で初優勝を遂げた。
各試合は5ラウンドでヘッドギアなし

 準決勝では、アーランズがメキシコ・ゲレーロズ(メキシコ)、オータマンズがミラノ・サンダー(イタリア)を破って勝ちあがった。決勝戦の開催地は、アーランズのホームであるアスタナ市内のアリアルカ・ベロドロームに決定。それでも、スーパースターのワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)や、奇抜なコサックダンスで世界を仰天させたオレクサンドル・ウシク(同)のような、ロンドン五輪金メダリストを抱える新進気鋭、ウクライナ・オータマンズの勢いは、大きな脅威であることには変わりなかった。
観客も大満足!!

 5月10日、前半の5試合を終えて、アーランズが3勝2敗でリードした。ロマチェンコとウシク以外をアーランズが押さえたことは、「最低限の犠牲」で持ちこたえたと見ていいのかも知れない。
 ところが後半戦をオータマンズが3勝2敗で挽回。5対5で全10試合が終わった。
スターぞろいのオータマンズだったがアスタナで屈した

 規定により、バンタム級の同点決勝試合が追加されたが、WSBで5勝1敗の好レコードを収めてきたバグダッド・アリンベコフに、3勝7敗で負け越しているオータマンズ唯一の外国人、アレクサンドル・リスカン(モルドバ)が張り合うことができず。ほぼフルマーク採点で、アリンベコフが勝利したことで、今季の栄冠は、アーランズの手に輝いた。
 2010年のシーズン1はパリ・ユナイテッド(フランス)、2011年のシーズン2はミラノ・サンダー(イタリア)が優勝していた。