[試合後会見]2013.3.18
次へのステップ
名古屋で対決
 17日、名古屋で開催されたWBCユース世界バンタム級タイトル戦。王者・野崎雅光(八王子)が、挑戦者の田中裕士(畑中)の地元名古屋入りしたのだが…
野崎雅光
 試合は両者譲らずドローとなったため、王者の野崎が防衛に成功したが、メディカルチェックを終えた野崎は「僕は僕より大きい選手とばかりやってきたから身長差とかリーチは気にならなかった。田中選手は打ち合ってくれたから良かったけど、アウトボクシングを徹底されていたらわからなかった」と試合を振り返り「左をもらってから入りにくくなった。作戦は中に入って左右のフックで―と思っていたがうまくいかなかった」と下を向いた。今後について「年齢もユースを超えたので返上して次は会長と話し合って決めます」とサバサバした表情で会見を終えた。
 同席した八王子中屋ジム中屋会長は「作戦通りに行ったけど、今回は野崎も体調が悪かったから試合内容としては40点だね」と悔しさをにじませた。
田中裕士
 一方、ホームでの挑戦を終えた田中は試合後の控え室で「(ドローは)負けたのと一緒なので悔しいです。自分のボクシングを出しきれなかった。タイトルマッチというプレッシャーはなかったけど、野崎選手のプレスは想定を超えてキツかったです」とタイトル奪取の厳しさを口にした。
畑中会長
 田中の所属先の畑中会長は「まあ、野崎選手は返上するみたいなので7月ごろもう一度チャレンジさせます」と今後のプランを明かした。
 成長著しい若武者たちの今後に期待したい。