[ニュース]2009.3.28
黒木VS金田、再戦必至!!
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 27日、後楽園ホールで開催された東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ「王者・黒木健孝(ヤマグチ土浦)VS挑戦者・金田淳一朗(白井具志堅)」の一戦は、1Rから積極的に仕掛ける王者・黒木に対し、挑戦者・金田が2Rに右ストレートで黒木の膝を落としダウン寸前まで追い込むも、3Rに偶然のバッティングより金田が右目上を負傷。この傷が深く、3R負傷ドローとなった。
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 試合後の控え室で、無念の涙を呑んだ金田は「次は無いつもりで挑んだ。3度目の挑戦は無いと思っていたからこのチャンスに懸けていた。倒されての負けなら諦めも着くが、今回は…。ベルトに手が届かない距離じゃない事が分かったし、諦めきれない」と噛み締める様にコメント。今後については金田は「チャンピオンになりたい。形になる物が欲しい!」と再戦に意欲を見せた。
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 一方、王座を救われる形となった黒木は「1Rの動きが良く調子に乗った。その分ガードが落ちたのかな。2Rにもらったストレートはガクーンと来た。その後の大降りのフックは見えて、中に入った時にガーンと5発もらった。だけど僕がダウンするまでのパンチではなかった。(ベルトを)獲られそうになるのを逃げ切れた。今回はショボイ。2R以降の自分がショボかった」と反省しきりに試合を振り返った。
 また、バッティングでの負傷ドローに黒木は「金田さんや金田ファンに申し訳ない。来てくれたファンに申し訳ない」と頭を下げた。再戦を問われると「再戦にはこだわりません。次やって負けるつもりはないし。これは会長が決める事ですが…。もう1回、金田さんの傷が治りかけた5月位にやりたいです」と、再戦については含みを持たせた。今後の世界挑戦を聞かれると「この内容じゃ会長は組んでくれないでしょう。世界はもっとパンチもスピードもあるし」と言葉を濁した。
 互いに不完全燃焼に終わった東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ。ダウン寸前まで黒木を追い詰めた金田にして見れば、この負傷ドローは決して納得の行く結末ではない。王者・黒木としてもスッキリした形で勝利し、世界挑戦をアピールしたかったはずだ。果たして、両者は再び王座を賭け拳を交えるのか…。