[WSB]2013.1.14
ロマチェンコ余裕の初陣
最強ボクサーがWSB参戦
 1月12日、ウクライナの首都キエフにあるアッコ国際展示場でWSB戦(ワールド・シリーズ・オブ・ボクシング)のウクライナ・オタマーンズ対ブリティッシュ・ライオンハーツが行われ、「五輪ボクシング界随一」の呼び声高き実力者、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)がライト級で出場。初のプロルール・マッチで、全英王者を圧倒した。
ウクライナ・オタマーンズ
 ロマチェンコは、ウクライナカラーの青と黄色でデザインされたコスチュームと、オリジナル曲で拍手の中をリングイン。上半身裸にノーヘッドギア、8オンスグローブで、マクスウェルと対峙した。マクスウェルは、昨年度全英選手権の60kg級王者。時折、シャープなストレートをロマチェンコの顔に命中させたが、さすが五輪を2回、世界選手権も2回制した「ザ・最強」には、善戦は続かなかった。試合全体では、勇猛果敢に懐へ入っては的確にクリーンヒットを奪うロマチェンコが終始優勢。4回終盤には、ダメージの見られたマクスウェルに、連打をまとめて、スタンディングカウントも奪った。このラウンドの採点が10対8で、他のラウンドは10対9。ジャッジ3人がそろって、ロマチェンコを50対44で支持した。
相手を追い込むロマチェンコ
 ヘビー級では、ロンドン五輪の91kg級・金メダリスト、ウシク・オレクサンドル(ウクライナ)もオタマーンズから登場。ライオンハーツ所属のトンガ人、ウーアン・ファに3-0の判定勝ちを収めた。チーム全体でも、4対1でオタマーンズが大勝している。