[ニュース]2009.3.8
榎洋之、世界へ再び!!
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 昨年10月24日、WBA世界フェザー級王者クリス・ジョン(インドネシア)に挑戦し、無念 の判定負けで涙を呑んだ榎洋之(角海老宝石)。敗戦から約4ヶ月半、再び世界をその手中に収めるべく、榎が後楽園ホールのリングに帰って来た。
 復帰戦の相手となったのは、奇しくもクリス・ジョンと同じインドネシア出身の同国フェザー級王者アルディ・ディエゴ(インドネシア)。3R3分6秒、榎は強烈な左ボディ1発でディエゴをKOで撃沈。再び世界への道を歩み始めた。
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 復帰を待ち望んだ観衆の大声援に迎えられた榎は立ち上がり、久し振りのリングの感触を確かめるかのように、慎重に左ジャブを繰り出しヒットを奪う。開始早々から格の違いを見せつけ、早くも主導権を掴み、左ジャブ・ワンツー・左フックをディエゴにヒットさせると3R、左ボディ1発でディエゴを悶絶さえ、復帰戦をKO勝利で飾った。
 試合後、リング上のインタビューで榎は「応援ありがとうございます。世界戦に敗れ、もう一度ボクシングをやれる事に感謝しています。負けて強くなりました。それが一番です。まだまだ未熟なんで一生懸命練習します」と観客に向け復帰の挨拶をした。アナウンサーの「強かったですね」との問いに榎は「弱いです。弱いから世界チャンピオンになれなかった。もっと練習して強くなります。また応援お願いします」と再び世界に挑むことをアピールした。
 榎復帰戦の5日後、同じ後楽園ホールで互いにしのぎを削った粟生隆寛(帝拳)が再度世界に挑む。粟生が世界王者ラリオスを降せば、「粟生VS榎」の世界戦も夢ではない。