[海外ニュース]2013.1.7
2013年のフロッチ
カール・フロッチ
 IBF世界スーパーミドル級王者カール・フロッチ(英)の次戦が注目を集めている。いまのところはIBFの指名挑戦者アドニス・スティーブンソン(カナダ)の挑戦を受ける方向で話は進行中と伝えられるが、宿敵でもあるWBA王者ミッケル・ケスラー(デンマーク)との再戦プランも消えてはいない。
 フロッチは昨年5月、快進撃を続けていたルシアン・ビュテ(ルーマニア/カナダ)を5回TKOに破ってIBF王座を獲得。11月には選択試合でユーセフ・マック(米)に3回KO勝ちを収めている。このあと、本来ならばフロッチはビュテとの再戦が既定路線だったが、ビュテ側が二の足を踏んでいる状況でもある。そんな折りに2度目の防衛戦に関してIBFがスティーブンソンとの指名戦を義務づけているが、まだフロッチは最終的なサインをしていない状態だ。IBFは署名期限を1月15日としており、この期日を過ぎた場合は興行権が入札に持ち込まれるという。
 こうした一方、昨年からフロッチのプロモーターを務めているバリー・ハーン氏とケスラー陣営のサウアランド・イベントは交渉を続行中と伝えられる。フロッチとケスラーは3年前に対戦してケスラーが判定勝ちを収めており、もしフロッチ対ケスラーの再戦が実現すれば双方の報酬は200万ユーロ(約2億3000万円)を下らないと見積もられている。
 スティーブンソンとの防衛戦を優先するのか。それとも指名戦を蹴ってIBF王座を返上してまでケスラー戦にこだわるのか。さらにはビュテとの再戦は? 7月に36歳になる「コブラ」の動向に要注目だ。