まさかの失神KOで敗れたパッキャオはアリーナから病院へ検査のため直行したため会見には姿を見せなかったが(異常なしと診断)、代理でとしてフレディ・ローチ・トレーナーが会見に臨んだ。
　落胆の表情で、「試合展開はよかったと思うが、マルケスのパワーは上がっていたし、いいKOだったよ」と話した。またパッキャオの進退について聞かれると、「しばらく落ち着いてから考えるが、もしかしたら引退することになるかもしれないし、また再戦するかもしれない。マニーがどうしたいか話し合わないといけないね。ただし、続けることになってもジムで以前のマニーの動きではなかったらやめさせるかもしれない」と今後のパッキャオの動向が気になるところだ。

　念願の勝利をパッキャオからもぎ取ったマルケスが会見場にあらわれると、マスコミや関係者から拍手で迎えられ壇上に上がった。「とても嬉しい。この勝利は私だけのものではない。メキシコの全体の勝利だ」と語った。昨年に行われた3戦目のあとに引退を匂わせたマルケスだったが、最高の勝利で引退するのか、それとも5度目の対戦がしたいのか聞かれると「引退をしなくてよかった。今日の勝利はキャリア最高の勝利だが、今はこの勝利を味わいたいので先のことは何も考えていない」

　また、この日に81歳の誕生日を迎えたトップランク社のボブ・アラム代表は「この試合が決まった時には、3回もやったんだからもう十分といった意見もあったが、今日我々が目にしたものは、今までの三試合とは全く違っていた。5度目の対戦の要望があって、2人がまたやりたいと言えばこれ以上のカードはないだろ?」と5度目の対戦の可能性を示唆した。