[試合結果]2012.10.28
ミハレスに凱歌
 27日(日本時間28日)、メキシコシティで行われた元世界王者同士のメキシカン対決、ラファエル・マルケス対クリスチャン・ミハレスは、ミハレスが9回1分58秒TKO勝ちを収めた。この5戦で三つ目の黒星を喫したマルケスは引退が囁かれている。
 バンタム級とスーパーバンタム級を制したマルケスは37歳。強打は健在だが、近年はスピードや反応の点で衰えが顕著になっている。初回、偶然のバッティングでミハレスの顔面が切れ、マルケスには減点1が科された。その後、中間距離で強打を叩きつけようとするマルケスと、距離を保ちながらテクニックで勝負しようとするサウスポーのミハレスの間でせめぎ合いが続いた。9回、ミハレスはペースの落ちた元2階級制覇王者に左を浴びせてダメージを与え、さらにロープに詰めて連打、レフェリー・ストップを呼び込んだ。
 スーパーフライ級で2度の戴冠実績を持つミハレスは55戦47勝(21KO)6敗2分。敗れたマルケスは49戦41勝(38KO)8敗。限界が囁かれており、グローブを置く日が近づいているといえそうだ。

 この日はアンダーカードでエドガル・ソーサ(メキシコ)対李明浩(大阪帝拳)のスーパーフライ級10回戦も行われ、ソーサが2-0の判定勝ちを収めている。
 試合は李の健闘が光り、終盤は元世界ライトフライ級王者を追い込むシーンも見られたが、詰め切れなかった。採点は96対94が二者でソーサの勝利を支持したが、もうひとりは95対95のイーブンだった。現在はフライ級でWBC1位に名を連ねるソーサは54戦47勝(28KO)7敗。李は18戦15勝(5KO)3敗。