日本でも馴染みの深い王者フェンテスは、2010年に前王者・大久保からタイトルを奪って以来、池原繁尊、有富康人、向井寛史の挑戦を退け現在4度防衛中。世界ランクでもWBA2位・WBC3位と上位につけるが、いまだ世界戦には恵まれておらず、生まれ故郷での防衛成功で、世界へと弾みをつけたいところか。
　対する李は、2006年にB級でプロデビュー。東のボクサーでは元日本ランカー金城智哉(ワタナベ)や現世界ランカー小野心(ワタナベ)を破り、戦績は16戦15勝(5KO)1敗を誇る。KO数はそこそこだが、的確なジャブ・ワンツーからのコンビネーションで試合を組み立てる技巧派だ。アウェイでの挑戦だが、勝てば一気に世界への道も開ける。