[ニュース]2012.7.10
江藤が世界2位を撃破!
喜びの江藤大喜
 江藤三兄弟の次男・大喜(白井・具志堅)が9日の後楽園ホールで、日本未公認ながらWBO世界スーパーフライ級2位イサック・ジュニア(インドネシア)を破る大金星を上げた!
左:江藤 右:イサック
 イサックは戦績23戦20勝(8KO)1敗2分の強打を誇るサウスポーだが、大喜はアウトボクシングに徹して距離を支配し、相手にリズムを取らせず冷静にワンツーを浴びせ続けた。
勝利者インタビュー
 世界上位ランカーを完封した大喜は、最大8ポイント差をつける大差判定勝ち。イサックが東洋同級4位も持つため、次回の東洋ランク入りは必至だ。
 かつては腰の怪我で選手生命も危ぶまれていた大喜だが、2度目の手術でようやく完治し、1年8ヶ月ぶりに復帰した昨年12月以降は2連続KO勝ちと見事に復活。「人生の挫折を味わった」と思い起こす大喜は、具志堅会長に「お前なら必ずチャンピオンになれる」と促がされ再起を果たした。
右目を痛めた大喜
 これまでの大振りになりがちなパンチを修正し、最後まで集中力を切らさずに戦った大喜。周囲の評価は高かったものの「今回は課題ばかり。ガードは下がっていたし、スタミナも足りない」と謙虚に反省。だが、「腰が治り、ようやくボクシングというものが分かってきた気がする。まだまだだが、復帰後3連勝は自信に繋がっている」と声を弾ませた。
健闘を称えあう両者
 試合後、健闘を称えに控え室に訪れたイサックに「ナイスファイト!インドネシアからよく来てくれた」としきりに感謝した大喜だが、最終ラウンドでの打ち合いで右目眼底骨折の疑いがあるらしく、再戦の希望には「もうやだっ」と間髪断りを入れていた。