[試合結果]2012.6.24
ソトvsマティセ、ランカー対決
 23日(日本時間24日)、オルティス対ロペスとともに米国カリフォルニア州ロサンゼルスのステープルズ・センターで行われたウンベルト・ソト(メキシコ)対ルーカス・マティセ(亜)のWBC米大陸スーパーライト級王座決定戦。世界ランカー対決を制したのは、世界4階級制覇を狙うソトか、それともハードパンチャーのマティセか。
○ルーカス・マティセ(亜)
 5回終了TKO
●ウンベルト・ソト(メキシコ)

 多彩なブローと堅実なテクニックで3階級制覇を成し遂げてきたソトは、この日も左ジャブと右ストレートを多用して最初の3分間で好調を印象づけてコーナーに引き上げてきた。しかし、2回からはマティセが得意とする中距離の打撃戦に巻き込まれた。硬質感のあるマティセの右を浴び、3回には明らかにダメージを受けるなど危うい場面が何度かみられた。
 迎えた5回終盤。マティセが左右のコンビネーションでダメージを与え、ロープに詰まったソトに右をフォロー。タフネスにも定評のあるソトだが、たまらずダウン。なんとか立ち上がってゴングに救われたが、コーナーに戻る足どりは心許ないものだった。
 結局、インターバル中にソト陣営はそれ以上の戦闘続行を断念、自ら敗北を受け入れた。
 地力がありながらザブ・ジュダー、デボン・アレクサンダーと米国の元世界王者に僅差の判定負けを喫していたマティセだが、この勝利で世界挑戦に大きく前進した。34戦31勝(29KO)2敗1無効試合。ソトは69戦58勝(34KO)8敗2分1無効試合。