[統一戦調印式]2012.6.18
ゴールデンボーイvs音速の拳
統一戦調印式
18日、日本初のWBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦の調印式と記者会見が行われた。
調印式
 日本ボクシング史に残る両陣営の英断―。両チャンピオンが所属するジムの会長から挨拶があった。

井岡会長:4月9日に会見してから、互いにいいコンディションで今日を迎えられたこと、本当に感謝してます。聞くところによると八重樫選手も前回の試合よりコンディションも良いと聞いているので間違いなく良い試合になると思っています。

大橋会長:まず、井岡陣営の皆様に感謝したいと思います。ありがとうございます。井岡一翔選手のすごさというのは7戦目で世界をとったというところです。私の師匠であるヨネクラ会長も56年前7戦目で世界挑戦していますが、失敗しています。実は私も22年前7戦目での世界挑戦に失敗しています。5年前私の弟子である八重樫も失敗していることを考えると井岡選手は本当に尊敬できる選手です。100%勝てるとは言いませんが、100%面白い試合ができると思っています。楽しみにしてください。  
WBC世界王者・井岡一翔

■井岡選手、八重樫選手質疑応答(代表質問TBS)

井岡選手への質問
■いよいよ対戦が迫ってまいりましたが、今の心境はいかがでしょうか?
井岡:まあ、あと少しですべてが整うと思うので、試合までの時間を楽しみたいと思います。
■日本初の統一戦ですが、意気込みを教えて下さい。
井岡:このワンチャンスを活かしたいと思います。
■注目の試合となりますが、改めてどんな試合をしたいと思いますか?
井岡:更に強くなった自分をお見せできると思うので、強くなった姿を見せたいと思います。
■井岡選手はサラブレット、相手は苦労人といわれているが?
井岡:まあ、特に何も思わないですけど、ホントに結果が全てだと思うので、勝つことだけしか考えていないです。
■改めて八重樫選手の印象をお願いします。
井岡:相手として申し分ないと思っています。
■八重樫選手にメッセージはありますか?
井岡:今日は特にないです。
■試合への意気込みをお願いします。
井岡:まだ、明日計量を残しているので、しっかりパスしてクリアできるようにあと一日コンディション作りに励みます。
WBA世界王者・八重樫東
八重樫選手への質問
■現在の心境をお願いします。
八重樫:今はだいぶん落ち着いています。
■統一戦が持つ意味を教えて下さい。
八重樫:とても大きな大会で僕としては本当に楽しみです。
■注目の中どんなボクシングをしたいと思っていますか?
八重樫:今までやってきたことを出し切って見ている人に勇気や元気を与えれるような試合をしたいなと思っています。
■お互い対局的な選手と言われていますが、いかがですか?
八重樫:リングに上がればそんなの関係なくなるんでね、ホントに井岡君との試合なんで、シッカリ結果を残したいと思います。
■井岡選手にメッセージはありますか?
八重樫:あ、特にないです。
■試合への意気込みをお願いします?
八重樫:もう後少しなんで風邪とか引かないようにしっかり予防して当日は最高のコンディションでリングに上がりたいと思います。
グローブチェック八重樫陣営
各報道質疑応答

■二ヶ月ぶりに対戦相手にあって何か印象は有りますか?
井岡:いつもどうりの八重樫さんだと思います。
八重樫:いつも通りの井岡選手だと思います。(笑)
■明後日はボクシングをあまり見ない人たちも見る試合になるかと思いますが、自分のどんなところを見てもらいたいですか?
八重樫:僕のことを知らない方のほうが多いと思うんですけど、こういうボクサーもいるんだということを知ってもらいたいと思います。
井岡:僕のボクシングを観るというより僕の戦っている姿を見て、まあ僕自身ボクシングだけを頑張ってきたのでそういう姿を―、まあ、一つのことを頑張っていればこうなるってことを証明したいです。
サインする井岡
■ボクシングの華といえばKOだと思いますが、どのような勝利を飾ると思っていますか?
井岡:まあ、KOは狙って生まれるものではないと思うので、スピードとタイミングで生まれるKOが僕はボクシングの芸術だと思っているので、まあ、KOにこだわらずに、リスクを背負わずに、自分のボクシングを組み立てていきたいと思います。白黒はっきり決着をつけるにはもちろんKOは必要だと思っているので僕は狙っています!
八重樫:僕は―、そうですね、試合の流れの中で狙えるようなら狙いますし、そこまでリスクを必要としない場合にはしっかりボクシングをしたいと思います。なので、どっちかって言ったら僕は狙ってないです。
■両チャンピオンの良いところ、ウィークポイントを教えて下さい。
井岡:いいところというか、八重樫選手の強さは認めていますし、また、ボクサーとしても尊敬しているので、まあ世界チャンピオンですし、その気持ちを持って戦いたいと思ったので―、ウィークポイントは今は言えないです。
八重樫:そうですね、井岡選手は僕なんかよりも全然早く世界チャンピオンになって防衛も果たしているとても尊敬できるボクサーだと思っています。ぼくは、だからこそ井岡選手に勝ちたいと思ったので―、井岡選手の良いところは全体のクオリティーの高さセンスが高さ、とてもセンスの高いボクシングが魅力だし武器だと思っています。ウィークポイントは、、、本当に穴がないのでウィークポイントは有りません、以上です。

 6月20日、日本ボクシング史の新たな1ページが刻まれる。どちらかが日本人初の統一世界チャンピオンになる。そして、同時にどちらかの世界チャンピオンがベルトを奪われる。個性の違う両王者による激突だからこそ、スピード、パワー、センス、根性…といったボクシングの醍醐味が詰まったレベルの高い試合内容が期待される。