ここまで小関はWBC女子世界アトム級王者として7度のタイトル防衛に成功し、富樫直美(ワタナベ)と並び日本女子ボクシング界の双璧を成してきた。サウスポースタイルから放たれる右ジャブで的確に距離を測り、ワンツーを軸とした多彩なコンビネーションでポイントを奪うテクニシャン。
　8度目の防衛戦をクリアし、小関は他団体との"王座統一戦"をアピールするのか、それとも女子ボクシングがメインを飾る"海外進出"へと視線は向けられるのか…。

　対する挑戦者ナガワは昨年5月、アトム級から3階級上の富樫直美が保持するWBC女子世界ライトフライ級王座に挑むが5回TKOで敗退。
　ナガワは24歳ながら、日本・韓国・タイ・香港と海外のリングを豊富に経験している。152cmと小柄だが、決して退かず思い切り打ち込む左右フックは破壊力に溢れる右ファイター。今回は主戦場のアトム級による世界挑戦、万全を期して3度目の日本上陸を果たす。