[海外ニュース]2012.5.23
ドネアvsマセブラ
ノニト・ドネア
 WBO世界スーパーバンタム級王者ノニト・ドネア(比/米)の次戦計画が三転四転――22日にドネアの試合をプロモートするトップランク社が明らかにしたところによると、WBO王者の次戦はIBF王者ジョセフ・マセブラ(南ア)との統一戦になるという。日程は6月30日か7月7日、場所は米国カリフォルニア州カーソンが有力だが、ラスベガスの可能性も残されている。
 当サイトでも1日前に「6月30日、ラスベガス。クリスチャン・ミハレス(メキシコ)が最有力」と報じたばかりだが、状況は目まぐるしく変化している。アミール・カーン(英)の試合が急遽7月7日にカリフォルニア州で開催される可能性が出てきたことで、HBOテレビの放送枠や会場確保の問題などが複合的に絡み、調整に苦慮している様子がうかがえる。
 トップランク社のボブ・アラム・プロモーターやドネアのマネージャー、キャメロン・ダンキン氏がメディアに明かした情報を整理すると、試合は6月30日か7月7日、IBF王者マセブラとの統一戦が確定的。場所はカーソンのホームデポ・センターかラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンター。ダブルメインとしてブランドン・リオス(米)対マウリシオ・エレラ(米)のスーパーライト級10回戦が予定されている。
 9月か10月にもWBCの名誉王者、西岡利晃(帝拳)との頂上決戦が期待されているドネアは、29戦28勝(18KO)1敗。西岡を想定してサウスポーのミハレスとテストマッチかと思われたが、一転してオーソドックのマセブラとの対戦に変更。これはドネア自身の選択で「彼(マセブラ)は挑戦の気持ちを湧き立たせてくれる相手」とWBO王者は話している。
 ちなみにマセブラは31戦26勝(14KO)3敗2分の32歳。2000年のシドニー五輪に出場後、01年にプロ転向。08年2月には遠征してきた宮田芳典(角海老宝石)に8回TKO勝ち。さらに09年4月にはパナマでセレスティーノ・カバジェロ(パナマ)の持つWBA&IBF世界スーパーバンタム級王座に挑戦。これは2-1の判定で敗れたが今年3月、タカラニ・ヌドゥロブ(南ア)に勝って王座を獲得している。ドネアよりも7、8センチ高い175センチの長身選手。