[袴田事件]2012.4.17
DNA不一致か!再審に光明
 「袴田事件」の2回目のDNA鑑定の結果が16日、公表された。元プロボクサーで死刑囚の袴田巌さん(76)が犯行時に着用していたとされる衣類に付着し、袴田さんの血痕と断定されてきたDNA型について、弁護側の「不一致」鑑定に続き、検察側の鑑定人も「完全に一致するDNAは認められず」との結果を出した。
 弁護側はこれまで、証拠品は警察による捏造としてきたが、今回初めて検察側の鑑定でも限りなく白の結論を出したことになる。ただし静岡地検は、今回の鑑定結果について「今回の結果より先に昨年の鑑定結果の検証が必要」と慎重な姿勢を崩してはいない。
 今後は静岡地裁が鑑定内容を詳しく調べ、再審を認めるか判断する。