[海外ニュース]2012.4.13
クリチコ弟V12戦はベルン
ウラジミール・クリチコ
 WBA、IBF、WBO3団体統一世界ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)の次期防衛戦は既報のとおり7月7日(日本時間8日)、IBFの指名挑戦者トニー・トンプソン(米)を相手に行われるが、場所がスイスのベルンに決定した。
 クリチコとトンプソンは08年に今回と同じ立場で対戦。途中までは大量リードしながらサウスポーの挑戦者を攻め切れなかったクリチコだが、結局11回KOで退けている。
 再びチャンスをつかんだ40歳のトンプソンは、事実上のKO宣言をしている。「この機会を待っていたんだ。前回はトレーニング中にケガをしたため調整が十分ではなかったが、今回は4年前に成し遂げられなかったことを完遂する。クリチコをKOしてすべてのベルトをアメリカに持ち帰る」。38戦36勝(24KO)2敗。
 これに対し60戦57勝(50KO)3敗の統一王者は、余裕のコメントを残している。「トンプソンは強くて厄介なサウスポー。テクニックもあるし、以前に私自身、厳しい戦いを強いられた。ベルンはかつて兄ビタリが試合をした場所なので、そこで私も王座を防衛するつもりだ」
 賭け率は33対1でクリチコの圧倒的有利と出ている。