[試合後会見]2012.4.10
淵上、東洋初防衛戦は…
左:郭 右:淵上
 東洋太平洋ミドル級王者"薩摩コング"淵上誠(八王子中屋)の初防衛戦が9日、指名挑戦者の同級1位・郭京錫(韓国)を迎え後楽園ホールで行われた。
 挑戦者・郭は、スーパーライト級時代にランディ・スイコ(比)の"石の拳"にも耐えた、タフさが売りのファイター。試合は、開始から亀ガードで前へ出る郭に対し、淵上は右ボディやガードの隙を狙った左アッパーを打ち込み、下から崩しにかかった。
試合後の両者
 スピードと手数で郭を捌き、早くも主導権を握った淵上は、フルラウンドを想定してのペース配分も上々で、中盤以降は左のカウンターも効き始める。
淵上、東洋初防衛!
 タフな挑戦者も左クロスを返すが、さすがにパンチを浴びすぎてしまい、完全にワンサイド化した10R、レフェリーが試合を止めた。
淵上の会見
 東洋初防衛と同時に自身の連続KO記録を6に伸ばした淵上は、試合後の会見で「ボディで失速させてカウンターで決める作戦。もう少し早い回に止めたかったが、思った以上にタフな相手だった。世界を目指す上でも良い勉強になった」と試合を振り返った。
 有効打らしいパンチもほとんどもらわなかったが、かなり打ち込んだだけに拳の具合を気にしていた淵上。今後は「ベルトを守るより、世界に近づく戦いがしたい」と抱負を語った。
残る敵は…
 その為にも、淵上は日本敵なしを証明しておきたいところ。中屋会長は日本王者・湯場忠志(都城レオS)にオファーを出していることを明かし、湯場が6月の防衛戦で氏家福太郎(新日本木村)に勝つことが前提だが、「二人の地元、九州でやってもいい。日本王座は懸けなくても構わない。本当の日本一を決めたい!」と対戦を熱望した。