[ニュース]2011.12.16
マルチネス対チャベスを義務化
フリオ・チャベス・ジュニア
 WBC総会は11日から17日までの予定で米国ネバダ州ラスベガスで開催されているが、15日にはミドル級のレギュラー王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)に対しダイヤモンド王者セルヒオ・マルチネス(亜)との対戦を義務づけることを決定した。
セルヒオ・マルチネス
 もともとWBCのミドル級王座はマルチネスが保持していたものだが、確たる定義や理由がないままダイヤモンド王者に昇格させられた経緯がある。これにともない暫定王者だったセバスチャン・ズビック(独)が正王者に昇格。これを待っていたようにチャベスは6月にズビックに挑戦して判定勝ち、親子2代にわたる世界王座獲得を果たしている。ファンや関係者のなかには「チャベスにチャンスを与えるために、強すぎるマルチネスを昇格させたのでは」と疑問が呈されていた。
 今後は両陣営の交渉しだいということになるが、チャベスは2月4日に米国テキサス州サンアントニオで2度目の防衛戦を計画しており、その候補にはWBC1位のマルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)やWBA世界スーパーウェルター級王者ミゲール・コット(プエルトリコ)らの名前が挙がっている。一方のマルチネスは3月17日にHBOの放送枠により米国内での試合を予定している。
チャベスを擁するトップランク社とマルチネスを抱えるルー・ディベラ・プロモーター。リング下の主導権争いも激化することは必至だ。