[ニュース]2011.12.11
ドネア兄、3年ぶり戦線復帰
 いまをときめく3階級制覇王者ノニト・ドネア(比/米)の3歳上の兄グレン・ドネアが9日(日本時間10日)、米国フロリダ州キシミーで元WBO世界ミニマム級王者アレックス・サンチェス(プエルトリコ)に8回終了TKO勝ちを収めた。  
 ドネアにとっては08年7月、ウリセス・ソリス(メキシコ)の持つIBF世界ライトフライ級王座に挑んで12回判定負けを喫して以来3年5カ月ぶりの実戦だった。一方のサンチェスも08年2月以来3年10カ月ぶりのリングだった。 WBCラテンアメリカのフライ級暫定王座決定戦として行われた試合、ドネアは2回に2度のダウンを奪って優位に立った。その後、 8回が終了した時点でサンチェスが左手首の異常を訴え、次のラウンドに応じなかったためドネアのTKO勝ちが成立した。
 試合の2日前に32歳の誕生日を迎えたドネアは、これで23戦18勝(10KO)4敗1分。弟の3階級制覇王者ノニト・ドネアは「僕が10歳でボクシングを始めたのは兄の影響。兄グレンが試合に勝って父が喜んでいる姿を見て『僕も父を喜ばせるんだ!』と思って始めた」と話している。
 敗れた38歳のサンチェスは40戦31勝(21KO)8敗1分。これで4連敗となった。