[ニュース]2011.12.4
コット、雪辱か返り討ちか
 WBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、王者ミゲール・コット(プエルトリコ)対元ウェルター級王者アントニオ・マルガリート(メキシコ)の12回戦は3日(日本時間4日)、米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われた。
○ミゲール・コット(プエルトリコ)
 10回3秒TKO
●アントニオ・マルガリート(メキシコ)

 両者は3年前に対戦。前半で出遅れたマルガリートが中盤から追い上げ、11回に逆転TKO勝ちを収めている。因縁の再戦とあって格闘技の殿堂MSGは2万人を超える大観衆で埋まった。その多くはプエルトリコ系の人々で、マルガリートにとっては敵地での試合ともいえた。
 大方の予想どおり初回からコットのペースで試合は進行していった。スピードを生かして出入りし、前に出て押しつぶそうとするマルガリートをコントロールして着実にポイントをゲット。中盤に差し掛かるとマルガリートの右目周辺が大きく腫れ出し、戦況は大きくコットに傾いた。それでも勝負を諦めないマルガリートは必死に抵抗を試みたが、初戦のような逆転は難しい状況となった。
 9回が終了し、ドクターがマルガリートの目をチェック。ニューヨーク州ルールにより、そのままドクター・ストップによるTKOが宣せられた。
 雪辱を果たしたコットは39戦37勝(27KO)2敗。昨年11月のマニー・パッキャオ(比)戦に続く敗北を喫したマルガリートは、47戦38勝(27KO)8敗1無効試合。