[ニュース]2011.12.4
全勝ヘビー級王者、初防衛戦
 WBA世界ヘビー級王者アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)は3日(日本時間4日)、フィンランドの首都ヘルシンキでセドリック・ボスウェル(米)を相手に初防衛戦に臨んだ。
○アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)
 8回2分58秒KO
●セドリック・ボスウェル(米)

22戦全勝(15KO)のポベトキンがプレッシャーをかけ、ボスウェルが下がりながら抗戦するという展開でスタート。4回まではポベトキンの攻勢が目立った。5回、王者はいったんペースを緩めたが、42歳の挑戦は流れを変えることはできなかった。
ポベトキンは6回にボスウェルにダメージを植えつけると、7回には左フックなどで圧倒、決着が近いことを感じさせた。迎えた8回終盤、ポベトキンは左右の連打を浴びせ、挑戦者をキャンバスに送り込んだ。ボスウェルは懸命に立ち上がろうと試みたが、目的を果たすよりも早くレフェリーのカウントが10に達していた。
 アテネ五輪のスーパーヘビー級金メダリストでもある32歳のポベトキンは初防衛に成功。ボスウェルは37戦35勝(26KO)2敗。

 同じ会場で行われた欧州ヘビー級王座決定戦は、WBO1位のロバート・エレニアス(スウェーデン/独)がディレック・チゾラ(英)に2対1の12回判定勝ちを収めている。採点は三者とも115対113だったが、二者がエレニアスを支持していた。
 近い将来の世界挑戦が期待される「北欧の悪夢」エレニアスは17戦全勝(11KO)。チゾラは17戦15勝(9KO)2敗。