[ニュース]2011.11.27
Sフェザー級王座は誰の手に?
 リッキー・バーンズ(英)の返上で空位になっていたWBOのスーパーフェザー級王座。その決定戦が26日(日本時間27日)、米国オハイオ州シンシナティで行われた。カードはエイドリアン・ブローナー(米)対ビセンテ・マルティン・ロドリゲス(亜)。
○エイドリアン・ブローナー(米)
 3回1分43秒KO
●ビセンテ・マルティン・ロドリゲス(亜)

 ブローナーはオスカー・デラ・ホーヤ主宰のゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)が売り出し中の大型ホープ。ダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)やジェイソン・リッツォー(米)に快勝するなど、ここまで21戦全勝(17KO)を記録している。
 そのブローナーは地元の声援を背に受け初回から飛ばした。スピードに乗ったパンチをロドリゲスに浴びせ、早々に能力の違いを印象づける。その差が決定的になったのが3回のことだ。ブローナーは右アッパーでロドリゲスをたじろがせ、さらに得意の左フックを強打。これでロドリゲスはキャンバスに落ち、10カウントを聞かされた。「6歳のときに父親に『僕は世界チャンピオンになる』と宣言していたんだ。その夢が現実のものになった」と新王者は歓喜していた。
 シンシナティは元世界ヘビー級王者エザード・チャールズやスーパーライト級王者アーロン・プライアーを輩出した都市としてボクシングファンには知られるが、プライアー以降は20年以上も不毛の地となっていた。その地に久しぶりにベルトをもたらしたブローナーはまだ22歳。GBPの後押しも期待できるだけに、さらに今後が楽しみになってきた。敗れたロドリゲスは38戦34勝(19KO)3敗1分。