ドネアには3人の対戦候補が挙がっていた。最有力と見られていたのがホルヘ・アルセ(メキシコ)で、次いで前WBO世界スーパーバンタム級王者のウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)、そしてWBC同級王者・西岡利晃(帝拳)である。
　ここにきてアルセがバンタム級への転向を決めたため、ひとまずアルセとの対戦は消滅。そこでドネアはアルセが返上したWBOのスーパーバンタム級王座決定戦に出場する可能性が高まった。すでにドネアのプロモーターでもあるトップランク社からWBOに対してバスケス・ジュニアとの王座決定戦挙行の打診があったとされる。日程や場所は未定ながら来年2月が有力と見られている。
　そうなると西岡陣営がドネアとの対戦を希望する5月、あるいは6月に最適の試合間隔となる。風雲急を告げるスーパーバンタム級トップ戦線、いよいよ大きく動き出した。