[パリ五輪]2024.3.11
日本代表が男女で五輪出場に王手!
イタリアで熱戦が続いている
 イタリアのミラノ近郊都市ブストアルシチョで開催されているパリ五輪の第1次世界予選では、3月10日、日本代表の女子50kg級・木下鈴花(クリエイティブサポート)と男子51kg級・坪井智也(自衛隊体育学校)が試合に臨んだ。勝てば、翌日11日に出場切符をかけた最終試合へ。他階級では男子63.5kg級・西山潮音(駒澤大学)が先にそこまで駒を進めているが、西山に続いて王手をかけた日本代表は――?
女子50kg級・木下鈴花
 木下は1年前の世界選手権で銅メダルを獲得した期待の女子選手。長い手足に恵まれたフロレンシア・ロペス(アルゼンチン)を相手に、序盤から技術力で優勢に立ち、首尾よく有効打を奪った。最後は安全運転に徹して、完勝の判定5-0。最終日は最近、国際舞台で絶好調なサビーナ・ボボクロワ(ウズベキスタン)と五輪の切符を争う。
坪井の通過は最終予選に持ち越し
 続いて、2021年世界選手権で日本人初の金メダルを獲得した実績を持つ坪井は、2016年リオ五輪の銀メダリストであり、以降も安定的に世界トップクラスを維持してきたリバス・マルティネス(コロンビア)と、一進一退の攻防を繰り広げた。坪井は初回を制し、圧力をかけて反則の減点も呼び込んだが、中盤が混戦。最終ラウンドを満場一致で取られてしまい、判定は2-3で坪井の惜敗となった。退場際に坪井は「すみません、2次予選で決めます」と静かに誓った
男子63.5kg級・西山潮音
 勝ち残った木下と西山が、大会最終日の11日に勝てば、パリ五輪への出場権を獲得できる。西山の相手は、キューバの世界王者を退けたバフドゥル・ウスモノフ(タジキスタン)。