[海外試合結果]2024.3.9
サウジアラビアWBCフェザー級&WBAスーパーウェルター級戦
リヤドのアンダーカード世界戦

 サウジアラビア・リヤドで8日(日本時間9日)、『Knockout Chaos』が開催され、アンダーカードで、世界戦が2試合行われた。

 WBC(世界ボクシング評議会)フェザー級タイトルマッチ、王者レイ・バルガス(33=メキシコ)とWBC同級1位ニック・ボール(27=英)の対決が注目を集めた。

 WBA同級1位イズライル・マドリモフ(29=ウズベキスタン)とWBA同級2位マゴメド・クルバノフ(28=ロシア)によるWBA世界スーパーウェルター級王座決定戦は、今後の中量級戦線の動向を左右する一番。中東でゴングが鳴った。

ボールが2度のダウンを奪うも、バルガスと引き分け
 身長172cmの王者バルガスに対して、157cmと小柄な挑戦者ボールの対決。前半を取ったのはバルガス、サイズを活かしてジャブ、ストレートでボールの侵入を許さずリードした。しかし、試合の流れが変わったのが7回、ボールのインファイトが機能しはじめ、バルガスにダメージを与える。すると8回終了間際、揉み合いから細身のバルガスが飛ばされたところ、ボールのパンチで転がるように倒れると、ダウン宣告。更に11回もボールが右フックでダウンを追加すると、最終12回も攻め立てて試合終了となった。判定は三者三様のドロー(114-112バルガス、116-110ボール、113-113)で、バルガスが大苦戦を強いられるも初防衛に成功した。
マドリモフが圧勝で新王者に輝く

 元世界同級4冠統一王者ジャーメル・チャーロ(33=米)の剥奪で決まった正規王座決定戦。序盤から攻めこんだのはマドリモフ、左右のフックでプレッシャーをかけると、クルバノフは凌ぐので精一杯の状況。その後は、マドリモフが再々右フックを決めて有利に試合を進めると、迎えた5回、クルバノフをロープ際に追い込む怒涛の連打を見舞い、レフェリーがストップ。マドリモフが5回2分20秒TKO勝利で新王者に輝いた。