[引退式]2024.2.13
小原佳太が最後のリング
愛娘を抱いて
 第37代日本スーパーライト級、第56代日本ウェルター級、第36代OPBF東洋太平洋スーパーライト級、第2代、第4代WBOアジアパシフィックウェルター級王者の小原佳太(37)が13日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」で引退式に臨んだ。

 2010年8月にデビューした小原は、デビュー戦こそ敗れたが、そこから連戦連勝で数々のタイトルを獲得。2016年9月には世界挑戦するなど、長きにわたって国内中量級を牽引してきた。
「幸せなボクシング人生だった」
 後援者から記念品、そして三迫貴志会長から功労賞として目録とパネルが贈られた。マイクを握った小原は「本日を持ちまして、プロボクサー小原佳太は引退し、最後の日にします。三迫ボクシングジムに入り、そこでプロボクシングを教えてくれた師匠と出会い、ともに世界に挑戦できたことは今でも幸せです。世界には手が届きませんでしたが、皆さんのおかげでしっかりとボクシングをやってきました。ボクシング人生において、成長と出会いに恵まれたと思っています。僕は引退しますが、選手たちを応援していただき、これからもボクシングを楽しんでもらえたらと思います。ボクシング人生幸せでした。ありがとうござました」と挨拶すると、会場から惜しみない拍手が送られた。
おつかれさまでした
 その後は、10カウントゴングが打ち鳴らされ、晴れやかな表情を見せた。小原は、今後は都内でボクシングジムを開設する予定で、後進の指導に尽力する。