[記者会見]2024.1.21
那須川天心! 風車の理論で勝つ!
那須川天心(帝拳)
 ボクシング転向3戦目に臨む那須川天心(25=帝拳)が21日、大阪市内のホテルで記者会見に出席し、試合への意気込みを語った。

 那須川は、1月23日(火)、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第1競技場)で開催される「Prime Video Presents Live Boxing 第6弾」のセミファイナルで、WBO(世界ボクシング機構)バンタム級14位のルイス・ロブレス・パチェコ(25=メキシコ)と54.8kg契約8回戦で対戦する。

 決戦を2日後に控えた格闘技の神童は、「風車の理論じゃないが、自分は相手が強いほど力を発揮する。相手は世界ランカーだが、圧倒できると思う」と、向かい風が強ければ強いほど風車がよく回ることから、故・アントニオ猪木が掲げていた「風車の理論」を引き合いに出した。
「相手が強いほど力を発揮できる」
 あらためてロブレスの印象を聞かれた那須川は「好戦的で攻めも守りもできる技術の高いファイター」と言うと、「テクニックがある選手と戦う方が強さを発揮できる。進化した姿を見せられると思う。全員が満足する内容を見せたい」と意気込んだ。
「戦うことの素晴らしさを伝えたい」
 能登半島地震の被災地に個人で500万円、さらに帝拳ジムやキックボクシング時代に所属したTEPPENGYMなどと協力して1000万円、合計1500万円を寄付した。「困っている人、大変な人にすぐに手を差しのべたいと思っている。口だけでなく行動で示したいと思っている」と自身の考えを示すと、「格闘技って日常に必要かどうかというと、いらないと思う。ただ、戦うことの力は大きい。皆で戦って、戦うことの素晴らしさを伝えていきたい」と言葉に力を込めた。
1月23日(火)<br>エディオンアリーナ大阪
 大阪のリングに上がるのは、キックボクシング時代の2020年11月以来となる。「(大阪は)アットホームで、街を歩いていても声を掛けられて応援されているのを感じる」。2024年初戦を大阪で迎える那須川は必勝を誓った。
「良いボクサーだと証明する」
 拳を交えるロブレスは「大変ハードな練習をしてきたので、コンディションは良い。相手はしっかりと調整しているのを感じる。私が良いボクサーであることを証明したい」と好ファイトを約束した。