序盤は先に仕掛けた今川が、重心を落としてノーモーションの左ストレートでリズムを作ったが、古谷は冷静にジャブを突いて、右アッパーを加えてプレスをかけ返すと、5回に右を当てて一気に詰めて、ダウンを奪った。立ち上がった今川だが、勝負に出た古谷がパンチをまとめると、レフェリーが試合を止めた。

　試合後、安堵の表情を浮かべた古谷。「引退を考えたが、ジムのみんなに止められて、やってよかった」と、現役続行をサポートした六島ジムの陣営に感謝した。

　対戦した今川に関して「パンチもあって、気持ちも強かった。危ないパンチもあった」と振り返った。それでも、「サウスポーは苦手じゃない。練習してきたことができた」とトレーニングの成果を強調。「タイトルマッチ3度目の正直で、必ずチャンピオンになる」と気持ちを込めた。