[試合後談話]2023.12.13
逆転KO! 薮﨑賢人vs馬場龍成!
激戦を制したのは?
 戸高秀樹ジム主催の「第45弾 ザ・グレイテストボクシング」が13日、後楽園ホールで開催され、全10試合で熱戦が繰り広げられた。

 メインイベント、スーパーフライ級8回戦では、日本フライ級11位の薮﨑賢人(26=セレス)と馬場龍成(27=三迫)が対戦した。

 強打者・薮﨑のパンチが火を噴いたのか? それとも、ランカー初挑戦の馬場が下剋上を果たしたのかーー。
馬場龍成(三迫)がKO勝ち!
 初回、馬場がステップインから右フックをねじ込み先制。ペースを取られたサウスポー薮﨑だが、3回にプレスをかけて左フックでダウンを演出。立ち上がった馬場は、強気に攻めると右フックを再三ヒット。相手の左目上を腫らした。4回、馬場は右ボディストレートで効かせると、右ボディでダウンをゲット。再開後、徹底的にボディにパンチを集めて攻勢。最後は左ボディでダウンを奪い、10カウントを聞かせた。激戦を制した馬場がランカーを撃破した。
ランキング入りを確実とした
 逆転KO勝ちした馬場は「ランキング入りのことを考えると浮足立ってしまうので、試合前は考えないようにしていたが、やっぱりうれしいですね」と満面の笑みを浮かべた。
椎野大輝トレーナー
 本来は、テクニックとスピードを武器とする馬場だが、この日は終始、強気に攻めた。コンビを組む椎野大輝トレーナーは「淡々と進めていき、喧嘩のような展開にしないことがテーマだったが、熱くなってしまった。面白い試合になってしまいましたね」と苦笑い。横で聞いていた馬場は「相手のパンチが強いので、つい『この野郎!』と熱くなってしまった」と頭をかいた。

 椎野トレーナーは「感情をコントロールできれば、本当に負けない」と、馬場のポテンシャルの高さに期待している。
王座防衛に成功した藤田炎村(28)
 アマチュア71戦45勝(2RSC)26敗、2017年度全日本選手権優勝の実績を残し、プロデビューした馬場だが、ここまで2勝2敗と思うような結果を残せていなかった。それでも、「高校時代は、全国大会でも1回戦負けで、何かを始める時はいつも最初は悪い。連敗はしたが、雑草魂でここから這い上がろうと思っていた」と心は折れなかった。

 今後の目標を聞かれた馬場は「強い相手と戦って実力をつけていきたい」と抱負を語った。