[ショートインタビュー]2023.12.12
坂本望愛「挑戦者らしく戦う」
タイトル初挑戦の坂本望愛(大成)
 日本アトム級1位の坂本望愛(さかもと・のあ/18=大成)は、12月26日(火)に後楽園ホールで開催される「第27回 Fighting Bee」のメインイベントにおいて、日本同級王者の狩野ほのか(29=TEAM10COUNT)が保持するタイトルに挑戦する。さらにこの試合は、空位のOPBF東洋太平洋王座も懸けられる。

 昨年4月にデビューした坂本は、5戦全勝(2KO)でトップコンテンダーとしてタイトル初挑戦に臨む。坂本は、対戦を見据えて、今年9月に行われた狩野の試合をリングサイドで観戦。得たものは大きかったようだ。
狩野の試合を偵察
 「いずれ自分が試合をする選手が多く出ていた興行だったのと、後楽園ホールに一度も行ったことがなかったので」と兵庫から観戦に来た坂本。「独特の雰囲気の会場での初めてのタイトルマッチ。試合が決まった時はうれしかった」。
「身長差を攻略する」
 「とにかく(狩野選手は)身長が高いので、距離感がカギになる」と、15㎝の身長差を警戒。「戸惑っていてはダメ。攻める時は思い切って攻めたい。自分は技術がない分、気持ちで上回りたい」と意気込んだ。
17歳でデビュー
 坂本の祖母の知人が、元日本王者の小西玲弥氏の母だった縁で、小西氏の現役時代の試合を何度か観戦。次第にボクシングへの興味が深まり、高校1年で父と近所のジムに入会。最初はプロボクサーになるつもりはなかったが、周りから「10代から始めてもプロボクサーになれる」と勧められて、高校2年時に大成ジムに入門すると、16歳でプロテストに合格して、17歳でデビューした。現在は、三田市にある祖母の家からジムに通っている。

 1日、10㎞以上のロードワーク、ジムワークは3時間、さらにヨガやピラティス、水泳など、徹底的に自らを追い込んでいる。ピラティスは、今年4月から始めて「ボクシングに必要な筋肉をつけている」。
尾崎優日がサポート
 同門でWBC世界ユース・ライトフライ級王者の尾崎優日(20)からタイトル戦へのアドバイスをもらっている。尾崎は、当日のセコンドに付く予定だという。「作戦は言えないが、練習でしてきたことを出す。苦しい展開になっても気持ちを切らさず戦う」とベルト奪取を誓った。