[試合後談話]2023.12.4
天海ツナミが格の違いを見せた!
天海ツナミ(山木)の右!
 元女子世界2階級制覇王者の天海ツナミ(39=山木)が4日、後楽園ホールで開催された「OVER HEAT BOXERS NIGHT.107」のセミファイナルに出場。女子51.0kg契約8回戦で、ワッサナ・カムディー(35=タイ)と対戦した。
2回TKO勝ち
 天海が、ジャブで下がらせるとプレスをかけて、左ボディでダウンを演出。勝負が決まったのは2回。アッパーを織り交ぜた攻撃で攻め立て左ボディ、右フックで立て続けに倒して、フィニッシュした。
「魅せることを意識した」
 試合後、控室で取材に応じた天海は「相手との実績を考えて、どういう勝ち方をするかがテーマだった。今日はトリッキーな動きで、お客さんに魅せることを意識した。ジャブを2発もらったが、ノーダメージ」と淡々と振り返った。
「来年は勝負の年」
 世界王座返り咲きを目指す天海だが、交渉がまとまらずノンタイトル戦が続いた。それでも「試合間隔が空かないよう試合を組んでくれた。会長に感謝している」と語った。

 現在、主要4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)で世界ランクしており、WBOではライトフライ級1位につけている。天海は「来年は勝負の年。ライトフライ級でベルトを獲る」と言葉に力を込めた。
長尾朋範(F赤羽)がKO勝ち!
 メインイベント、フライ級8回戦では長尾朋範(28=フラッシュ赤羽)と田口健太(37=セレス)が激突。長尾がジャブから左ボディにつなげてペースを握ると、2回に左ボディでダウンを先取。その後も、前に出てくる田口に対し、上下のコンビネーションで攻め立てた。5回、長尾はプレスをかけて連打から左ボディを決めて、田口をキャンバスに沈めた。
「来年はランキング入りを目指す」
 初のメインイベンターを勝利で飾った長尾は「あんなに(田口選手が)タフだとは思わなかった。クリーンヒットしたが効いていないので、次第に力んでしまった。しかし、セコンドの指示を聞いて冷静になり、最後は倒すことができた」と自らに及第点を与えた。

 3月の試合こそ敗れたが、2試合連続KO勝ちで2023年を締めた。今後の目標を聞かれた長尾は「一つずつ勝っていき、まずは日本ランカー。そして、チャンスがあれば大きなイベントにも出たい」と語った。