[近況報告]2023.11.14
阿部麗也はロペスしか見ていない!
世界に王手!
 IBF(国際ボクシング連盟)フェザー級1位の阿部麗也(30=KG大和)が、来るべき世界初挑戦に向けて、日々、拳を磨いている。

 阿部は、今年4月、キコ・マルチネス(37=スペイン)とのIBF世界フェザー級挑戦者決定戦に勝利し、指名挑戦権を獲得。王者のルイス・アルベルト・ロペス(30=メキシコ)への挑戦を目指しているが、なかなか正式決定しない状況だ。

 現在、WBA(世界ボクシング協会)とWBO(世界ボクシング機構)のランキングにも名を連ねているが、阿部が狙うのはロペスの首だ。
ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)
 阿部は、「ネット情報で、ロペスが(ロベイシ・ラミレス=キューバとの)王座統一戦をしたがっているとの記事を見ると『そうなるのかな』とか思ったりもするが、自分との試合が決まることだけを信じている」と、ロペスとの対戦を望む。
「気持ちを切らさず練習している」
 「年内に挑戦したかったが、ロペスが9月に防衛戦をした時点で『年内に試合をするのは厳しいな』と。でも、時間が空く分には良いですよ」と焦りはない。それでも、「次戦は世界戦なので、いつ決まってもいいように、ずっと気持ちは切らさず練習しています」。
「穴はあるが崩しにくい」
 ロペスは、変則的な角度から強打を打ち込む好戦的なタイプで「フットワークがあるわけではないが、射程距離に入った時の一瞬の速さがある。穴はあるが、独特の攻撃で崩すのはなかなか難しい。ただ、どうしたら攻略できるか、そこのところは考えていますよ」と語った。
12月中旬からフィリピン合宿
 阿部は、12月中旬から1月上旬まで、フィリピン・セブ島でスパーリング合宿を予定しており、年末年始を返上し、練習漬けの毎日を送る。「どんな選手とスパーするのかわからないが、オメガジムには良いファイターがいると聞いている。向こうの寮に住み込みしながら、この合宿で試合に向けて、スイッチを入れますよ」。世界初挑戦の正式決定が待ち遠しい。