イベント終了後、囲み取材に応じた中谷は「初めてのことで良い経験になった。最近は、相模原市民と触れ合える機会が増えてきて、有意義な時間を過ごしている」と笑顔を見せた。

　前戦から1ヶ月が経ったが、まだスパーリングは開始していない、ミット打ちやサンドバッグ打ちで調整している。「今はテーマを決めずに、伸び伸びと練習している」。

　スーパーフライ級王座統一に期待が高まるが、身体が大きくなり、王座を返上してバンタム級への転向も噂されている。「タイミングに合わせていきたい。試合が決まった方の階級で戦うだけ」と話すにとどめた。

　10月5日(木)からドミニカ共和国で開催されたWBO年次総会に出席。今年最も躍進したボクサーに与えられる「RISING STAR IN BOXING(ボクシング界の新星)」賞が贈られた。総会では、ウェルター4団体統一王者のテレンス・クロフォード(36=米)やWBO世界スーパーフェザー級王者のエマニエル・ナバレッテ(28=メキシコ)らトップ選手と交流を深めた。

　さらに総会では、アンドリュー・モロニー(豪)との王座決定戦を見たと声をかけられたという。「改めてインパクトのある試合をしたんだなと実感した」。中谷はさらなる活躍を誓った。