[公開練習]2023.9.13
不気味なアルヒ・コルテス
ベルトを奪う!
 WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級6位のアルヒ・コルテス(28=メキシコ)が13日、都内のジムで報道陣に練習を公開した。

 コルテスは、9月18日(月・祝)、有明アリーナで開催される「Prime Video Presents Live Boxing 第5弾」で、王者の中谷潤人(25=M・T)に挑戦する。
「快適に過ごしている」
 練習前に会見に臨んだコルテスは「日本の気候を気に入っていて、とても快適に過ごしている。メキシコでコンディションを作ってきたので、あとは軽く動くくらい」と仕上がりの良さを強調した。全体的にガッチリとしていて、精悍な顔つきが印象的だった。
名トレーナーの門下生
 師匠であるイグナシオ・ナチョ・ベリスタイントレーナー(84)の似顔絵がプリントされたTシャツを着ていた。ベリスタイン氏は、これまで数多くの世界チャンピオンを育て上げた名トレーナーだ。今回は、メキシコでほかの選手の試合があるため来日はせず、エリック・ぺレストレーナーが帯同している。

 ベリスタイン氏からは「きっと勝つと信念を持って戦いなさい」とアドバイスをもらったという。
右:エリック・ペレストレーナー
 ペレス氏は「ナカタニは、パワフルでスピードと技術がある。リングを大きく使うタイプなので、パンチが届くように距離を詰めていく」と接近戦に勝機を見出すもりだ。

 サウスポーとはこれまで3度対戦しており、2試合をKO勝ち。苦手とはしていないようだ。
「KOはチャンスが来たら」
 昨年9月には、ファン・フランシスコ・エストラーダ(33=メキシコ)に挑戦し、判定負けを喫したが、ジャッジ1者は1ポイント差と大健闘した。「とても良い試合ができた。あの時の経験を活かして戦う」。口数こそ少ないが、この試合に懸ける思いの強さをヒシヒシと感じた。
強い雰囲気を感じさせた
 練習では、ガードを高く上げながらジャブ、ワンツーをしっかりと打ち込み、打ったら体を振る規則正しい動きを見せた。遅れて出てくる変則的な左フックには特に警戒が必要だろう。