[前日計量]2023.8.29
井上浩樹が復帰2戦目でチャンスを掴む!
WBO-AP Sライト級王座決定戦
 元WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者で同級1位の井上浩樹(31=大橋)が29日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。

 井上は、明日(30日)、後楽園ホールで開催される「NTTドコモ Presents フェニックスバトル103」で、同級2位のアブドゥウラスル・イスモリロフ(26=ウズベキスタン)と空位の王座を争う。

 試合は、Leminoで無料ライブ配信される。
井上浩樹(大橋)63.5kg
 井上は、今年2月に約2年7ヶ月ぶりにカムバックすると、2戦目で早くもチャンスを掴んだ。「夏場の試合だが、ジムは冷房が効いているし、特に問題はなかった。体調はとてもいい」と、リラックスした表情を見せた。

 この日、初めてイスモリロフと対面すると、「体が分厚くて頑丈そう」とフィジカルの強さを警戒した。
「気持ちの強さを見せる」
 前戦から、2012年ロンドン五輪代表の鈴木康弘トレーナーとコンビを組み、充実したトレーニングを積んでいる。鈴木氏は「周りのトレーナーから『自分が来てから、これまで以上に練習するようになった』と聞いている」と井上の成長に太鼓判を押した。

 井上は「練習してきたことが、(試合で)しっかりと出せるのか。自分の殻を破りたい。これまでは気持ちが弱かったので、強くなったところを見せたい。そしたら自ずと勝利につながる」と王座返り咲きを誓った。
イスモリロフ(ウズベキスタン)63.4kg
 一方、初来日のイスモリロフは「明日は倒してベルトを奪う」と短めのコメントを残し、会場を後にした。アマチュアの強豪国ウズベキスタンの刺客がベルトを狙う。