[ニュース]2011.10.30
結果★カルデロン&バスケスJr.
 プエルトリコが誇るふたりの元世界チャンピオン、ミニマム級のイバン・カルデロンとスーパーバンタム級のウィルフレド・バスケス・ジュニアが29日(日本時間30日)、プエルトリコのグアイナボでそろって再起戦に臨んだ。
○イバン・カルデロン(プエルトリコ)
 10回判定(2-1)
●フェリペ・リベラ(メキシコ)

○ウィルフレド・バスケス・Jr(プエルトリコ)
 3回2分59秒KO
●ロベルト・レイバ(メキシコ)

 カルデロンは昨年8月にWBA王者ジョバンニ・セグラ(メキシコ)に8回KO負けでWBO世界ライトフライ級王座から陥落。今年4月の再戦でも3回KO負けを喫し、一時は引退も噂された。体格、パワー負けを考慮して今回は再びミニマム級に戻っての再起戦だった。
 サウスポーのカルデロンは序盤こそスピードを生かしてリベラをコントロールしていたが、途中からは体で押され思わぬ苦戦に。97対93、96対94でジャッジ二者はカルデロンの勝利を支持したが、もうひとりは逆に96対94でリベラを推していた。
 空位のWBOラテンアメリカ・ミニマム級王座を獲得した36歳のカルデロンは38戦35勝(6KO)2敗1分。リベラは21戦9勝(4KO)10敗1分1無効試合。

 今年5月、ホルヘ・アルセ(メキシコ)に逆転の12回TKO負けを喫して無冠になった前WBO世界スーパーバンタム級王者のバスケスは、元IBF世界ミニマム級王者レイバを相手にしての再起戦。3回、バスケスは右を連続してレイバのアゴにヒット、痛烈なダウンを奪った。元ミニマム級王者の甚大なダメージを見て取ったレフェリーは、カウントの途中でストップを宣言した。バスケスは空位のWBOインターコンチネンタル・スーパーバンタム級王座を獲得。
 スーパーバンタム級参入を表明しているノニト・ドネア(比=WBC&WBO世界バンタム級王者)から対戦申し込みを受けているバスケスは、これで23戦21勝(18KO)1敗1分。バスケス陣営はアルセへの雪辱を最優先で考えているため、今後の動向が注目される。6連敗となった32歳のレイバは43戦27勝(21KO)15敗1分。試合後に引退を表明した。