試合後、ドネア陣営は前WBO世界スーパーバンタム級王者ウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)に対戦を申し入れていることを明かした。今月末にプエルトリコで開催されるWBOの年次総会の際に、バスケスとの試合が決定した場合は挑戦者決定戦として承認してほしいと直訴する構えだ。その試合を経てWBO王者ホルへ・アルセ(メキシコ)に挑戦するというのがドネア陣営が描くプランと伝えられる。
　その一方、ボブ・アラム・プロモーターは2012年にはドネアに年間4試合を組むと伝えている。そのひとつがWBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃(帝拳)への挑戦試合だ。アラム氏は本田会長に3月ごろに対戦が可能かどうか打診しており、その時期の対戦が難しい場合は2月にドネア対アルセを先に挙行する計画があるとも明かしている。そのうえで6月に西岡対ドネアの統一戦を開催したい意向のようだ。ドネアの故国フィリピンのマニラには6月に新しい競技場がオープンするため、いずれにしてもアラムはそこでドネアの試合を開催すべく画策していると伝えられる。
　ドネア、西岡、アルセ、そしてバスケス・ジュニア――スーパーバンタム級トップ戦線が熱くなってきた。