[試合後談話]2023.4.1
衝撃KOに会場騒然!
壮絶KO!
 元WBA(世界ボクシング協会)ミニマム級王者の宮崎亮(34=KWOLD3)が1日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「3150FIGHT SURVIVALvol.4」に出場。バンタム級8回戦で、日本スーパーフライ級10位の中村祐斗(26=市野)と対戦した。

 序盤から軽快な動きでペースを握った宮崎だったが、ものすごい結末が待ち受けていた!
中村祐斗(市野)が逆転勝ち!
 宮崎がボディワークで被弾を回避すると、右フックを決めてペースを掌握。3回には、右クロスでダウンを奪った。なかなか流れを掴めない中村だったが、4回に右ストレートで痛烈なダウンを演出。再開後、パンチをまとめてフィニッシュした。
「右は手応えがあった」
 元世界王者を撃破した中村は「ダウンしたが、前戦の経験が活かすことができた。前回はダウンした後に足を使ったが、今回はしっかりと迎え撃ってチャンスを探った。(ダウンを奪った)右ストレートは手応えがあった。効いているのがわかったので、このラウンドで仕留めようと思った。元世界チャンピオンに勝つことができて本当にうれしい」と興奮を隠しきれなかった。
「弟につなぐことができた」
 約3年半ぶりの勝利となった。「子どもが生まれてから一度も勝てていなかったので、格好いい姿を見せることができた」と表情を崩した。5月14日(日)、めっせウイングみえで日本ユース・バンタム級王座決定戦に臨む、弟の中村淳希(23=市野)につなげた。「最近、ジム全体が勝てていなかったので、良い流れを作れたと思う」と語った。
引退の可能性を示唆した
 一方、逆転KO負けを喫した宮崎は「レフェリーストップは早いかなと思ったが、レフェリーが判断したことなので。負けたのは、自分の油断」と肩を落とした。

 昨年8月に世界ランカーのアサエル・ビリャル(パナマ)に初回KO負け、今年4月は近藤冬真(蟹江)に引き分けと、厳しい結果が続いている。「年齢も35歳だし…、家族と相談して決めるが、8割方は引退の方向」とグローブを吊るす意向を示した。