[ニュース]2011.10.18
52歳のデビュー戦
デュイー・ボゼラ(右)
 先日、米国ロサンゼルスのステープルズ・センターで行われたバーナード・ホプキンス(米)対チャド・ドーソン(米)。そのアンダーカードには、えん罪により刑務所で26年もの間を過ごしたデュイー・ボゼラ(米)が52歳でプロデビュー戦を行った。  
拡大写真
 当時18歳のボゼラは1977年に92歳の女性を殺害した罪に問われ、1983年に有罪判決を受けて刑務所に入った。ボゼラは26年間、無罪を訴え続け2009年10月に容疑が晴れて出所した。  
拡大写真
 刑務所内でボクシングと出会い、刑務所内のライトヘビー級王者だったボゼラはプロのリングで戦いたいという夢を持っていた。オバマ大統領からも激励の電話があったといわれる、プロとして最初で最後の戦いがこの日に4回戦で行われた。  
拡大写真
対戦相手のラリー・ホプキンス(米)にジャブを打ち込むたびにステープルズ・センターに集まった観客から大きな声援がボゼラに送られた。最終ラウンドにはホプキンスが6回もマウスピースを吐き出すなどしてレフリーに減点され、ボゼラが判定3-0で圧勝した。