[公開練習]2023.3.31
ソリスが見せたのは7分だけ!
Solis is back in Japan!

 昨日来日したリボリオ・ソリス(41=ベネズエラ)が31日、都内の帝拳ジムで練習を公開した。世界王者返り咲きを目指すソリスは、4月8日(土)に有明アリーナで開催される「Prime Video Presents Live Boxing 第4弾」で、井上拓真(27=大橋)とWBA世界バンタム級王座決定戦で対決する。

勝つために来た!

 練習前の取材に応じたソリスは「試合の知らせを待っていたら、拓真選手に決まった。ニュースを受け取った時は、感動して嬉しかった」と切り出すと、「印象としては普通。パナマでも日本でも、最高の選手と戦ってきたので、印象は気にしない。コンディションは100%。拓真をリスペクトしているが、警戒する点は特にない。判定までいく準備をしてきた。勝つための準備をしてきた」と静かに語り、山中慎介戦で来日した7年の間に成長したポイントに「忍耐」をあげた。

拓真戦は王座奪還戦!

 計量失格のため、亀田大毅戦の前日計量後に王座を剥奪されたソリスは、「大切な人、故・ヒルメンド・ヘスス・メンドーサ元WBA会長にタイトル奪還を約束した」とこの試合にかける強い気持ちを伝えた。現在、リミット体重まで、1.8キロとコンディションにも自信を示した。

公開練習は7分
 拓真戦に向けて、3ヶ月トレーニングを積んできたというソリスは「スパーリングは数えてないけど、沢山やってきた」と振り返ると、陣営からは労いの拍手が起きた。

 日本で試合をすることに関しては、「ベネズエラ、パナマに次いで日本は第3の母国」とリップサービスも忘れず、日本で4度目の試合を迎える。
足取りは軽やか!

 会見に同席したラウル・ロドリゲストレーナーは、「ナチュラルなパワーが持ち味。節制していて、責任感が強く、やるべきことをやっている。モチベーションがカギになる。12ラウンド戦える準備をしてきた」とソリスの王座奪還に太鼓判を押した。

大橋秀行会長と握手
 この日の公開練習は、大橋秀行会長をはじめ、井上真吾トレーナーと松本好二チーフトレーナーも視察した。7分程度のシャドーと縄跳びしか公開しなかったソリスだが、井上トレーナーは「予想より大きい。リーチは長そうで、足が細い。コンディションは、良くも悪くもない」と印象を口にした。その上で、「大きい足の動きをしていた。小さいところでは、スピードを感じなかった。スピードは、拓真についてこれない。シャドーを見る限りでは、長いラウンドはどうするのかな? 相手のペースではなく、拓真のペースでいけたら」と語って、早々に視察を切り上げた。