[試合後会見]2023.3.19
石川県で名勝負! 英洸貴vs渡邊海!
大熱戦!
 日本ユース・フェザー級タイトルマッチ、王者の英洸貴(24=カシミ)対挑戦者で日本同級10位の渡邊海(20=ライオンズ)の一戦が19日、石川・内灘町総合体育館で開催された「拳の嵐」のメインイベントで行われた。

 凱旋試合で難敵を迎えた英が、2度目の防衛に成功したのか? それとも、タイトル初挑戦の渡邊がベルトを奪ったのか? フェザー級注目の一戦のゴングが鳴り響いた!
英洸貴(カシミ)が防衛に成功
 開始から英が距離を潰して、先制攻撃。渡邊は3回に左フックで膝を揺らしたが、続く4回は英が右ストレートでバランスを崩させて譲らず。中盤は、英がプレスをかけてアグレッシブな姿勢を見せた。7回、渡邊が右カウンターでダウンを演出。英はゴングに救われた。大歓声が沸き起こる中、最終8回は両者とも必死にパンチを繰り出した。ジャッジ2者の支持を得た英が勝利した。
「地元で勝ててうれしい」
 地元でV2に成功した英は「いつもは最初から最後まで淡々と作戦を遂行するが、今日は作戦を変えて、足を使いながら下がらせることができたのが勝因。強い渡邊選手に勝つことができて本当にうれしい」と勝利の味を噛み締めた。

途中から作戦を変えた

 7ラウンドにダウンを喫した。「何をもらったのか覚えていないが、セコンドから『残り10秒しのいで!』と声が聞こえた。以前、下町(下町俊貴=グリーンツダ)戦でダウンした際、頭が真っ白になった時のことを思えば、自分でも成長を感じた」。
「いつか松本圭佑選手と戦いたい」
 24歳を迎えたため、この試合で日本ユース王座を返上する。「これからのことは会長に任せるが、アマチュア時代に負けている松本選手のことは気になる。今の実力では(松本選手の方が)1枚も2枚も上手だが、いつか戦えたら」と、4月18日(火)に日本フェザー級王座決定戦に出場する松本圭佑(23=大橋)との対戦を熱望した。
「リベンジしたい」
 一方、ダウンを奪うも、あと一歩届かなかった渡邊は「相手の右クロスを警戒しすぎてしまった。もっと自分から攻めるべきだった。ダウンを奪って効いているのがわかったので、あと10秒あれば仕留めることができたが…」と初黒星に唇を嚙み締めた。
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