[海外前日計量]2023.1.7
前日計量デイビスV4vsガルシア
米国新年最初の世界戦

 WBA(世界ボクシング協会)ライト級正規王者ジャーボンテ・デイビス(28=米)が7日(日本時間8日)、米国・ワシントン州のキャピタル・ワン・アリーナで、米国では2023年初の世界戦でメインを務める。前日計量が6日に行われ、WBA世界スーパーフェザー級王者ヘクター・ルイス・ガルシア(31=ドミニカ共和国)とともに秤に臨んだ。

 セミファイルでは、IBF(国際ボクシング連盟)ウェルター級暫定王座決定戦で、IBF同級1位の超大型次世代ホープ、ジャロン・エニス(25=米)とIBF同級4位カレン・チュクハジャン(26=ウクライナ)が対戦する。

 この日は、前WBO(世界ボクシング機構)ミドル級王者デメトリアス・アンドレイド(34=米)が、デモンド・ニコルソン(29=米)とスーパーミドル級10回戦を行う。

デイビスvsガルシア
 ライト級リミット61.2kgをデイビス、ガルシア共に500gアンダーの60.7kgでパスした。
 この世界戦前の27日、家庭内暴力の容疑者としてデイビスがフロリダ州で逮捕されたという一報が届けられた。刑務所で1晩を過ごしたデイビスは、保釈金を支払い保釈されるも、一時は世界戦開催を危ぶまれていた。4月25日にはライアン・ガルシア(24=米)とのビッグマッチが内定されており、その前哨戦として危険な1階級下の全勝王者ガルシアの挑戦を受ける。
エニスvsチュクハジャン
 ウェルター級リミット66.6kgを、エニスは700g少ない65.9kgでクリア、対するチュクハジャンは、300g少ない66.3kgで秤を降りた。
 
 米国では既にPFPの上位の実力者と認められているエニスが、暫定ながら、とうとう世界戦に挑む。ここまで30戦29勝(27KO)1無効試合のエニスは、ここ数戦で尻上がりに調子を上げており、世界王者に挑戦経験者、無敗選手を相手に圧倒的な内容を見せ、評価を上げていった。対するチュクハジャンは、これまで母国ウクライナ、ロシア、ドイツでキャリアを積み、これが初の世界戦、米国リングとなった。
アンドレイドvsニコルソン
 スーパーミドル級リミット76.2kgを、アンドレイドは500gアンダーの75.7kgでパス、ニコルソンは、400g少ない75.8kgでクリアした。

 アンドレイドは、昨年5月にWBOスーパーミドル級暫定王座決定戦をザック・パーカー(28=英)と行う予定も、自身の右肩の負傷によりキャンセル。その後は保持していたWBOミドル級王座を返上。強打者ニコルソンを相手に怪我からの再起を期し、世界2階級制覇を再び目指す。