[ニュース]2011.10.7
12/10 Wクリチコ対モルメック
 WBA(スーパー)、IBF、WBO世界ヘビー級王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)の防衛戦が12月10日、元WBA、WBC世界クルーザー級王者ジャン・マルク・モルメック(仏)を相手にドイツのデュッセルドルフで行われることになった。  
 35歳のクリチコは06年にIBF王座を獲得して以来、これが11度目の防衛戦となる。この間、08年にWBO王座、今年7月にWBA王座も手に入れている。2000年から03年までの第一次政権などを含めれば、次が20度目の世界戦となる(17勝14KO2敗)。通算戦績は59戦56勝(49KO)3敗。
 一方のモルメックは39歳。02年から07年にかけてクルーザー級のトップで活躍したスリリングな強打者で、戦績は40戦36勝(22KO)4敗。07年11月にデビッド・ヘイ(英)に7回TKO負け後、2年のブランクを経てヘビー級で戦線復帰を果たし3判定勝ちを収めている。スピードはあるが身長181センチと小柄な部類に入る。打たれ脆いタイプだけに、クリチコの強打に耐えられるかは疑問だ。
 クリチコは「モルメックは豊富な経験を持つ選手。いつも私が有利だと伝えられるが、相手は高い目的意識を持って向かってくるので油断はしない。もちろん今回もそうする」と話している。モルメックは「ウラジミールはアゴが弱いので、そこを狙う。チャンスは 十分あると思う。試合翌日、私はベルトを携えてパリに凱旋していることだろう」と、こちらも自信をのぞかせている。