[前日計量]2022.12.25
ベルトを懸けて3年7ヶ月ぶりに激突!
激戦必至!
 日本スーパーバンタム級王座決定戦の前日計量が25日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、同級1位の田村亮一(35=JB SPORTS)と同級2位の古橋岳也(35=川崎新田)が計量に臨んだ。

 試合は、明日(26日)、後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル95×DANGAN255」のメインイベントで行われ、ひかりTV、dTV、ABEMAで17:30から全試合ライブ配信される。

 田村と古橋は、2019年5月に日本王座挑戦者決定戦で対戦し、古橋が判定勝ち。ベルトを懸けて再び拳を交える。

 田村は、スーパーバンタム級リミットちょうどの55.3㎏でパスしたが、古橋は、300gオーバー。しかし、1時間後の再計量で、リミットちょうどの55.3㎏でクリアした。
「万全に仕上がった」
 「2018年頃の、良い時のコンディションに戻った」と、仕上がりの良さを強調したのは田村。朝はイチゴ、キウイ、ホットココアを口するなど余裕を持って、リミットまで落としたようだ。
「どう戦うかは明日のお楽しみに」
 古橋へのリベンジへの思いは強い。「2週間前から早く戦いたいと思っていた。向こうは『KOする』と言っているようだが、望むところ。1~5ラウンドは練習でやってきたことを出すこと。それにプラス我慢比べの打ち合いになるはず。6ラウンド以降は…、どうなるかは、明日のお楽しみに」とニヤリとした。
「展開のスピードを意識する」
 一方の古橋は「家を出る前は300gオーバーだったので、パンツを脱いでリミットかなと思ったが…。ビックリしたのと申し訳ない気持ちです」と話した。それでも近くにあるサウナに30分ほど入り、規定体重を作った。

 今年6月に井上拓真(大橋)との2冠王座統一戦で敗れ、日本王座を手放したが、再起戦で王座奪還のチャンスを掴んだ。「井上戦では、何もできず悔しかった」というが、「展開のスピードを意識するようになった。致命打はもちろん、むやみに打たれることは少なくなった」とディフェンス面を強化してきた。
「打ち合いにはならない」
 「明日は、皆さんがイメージしている打ち合いにはならない。パンチを打って外して、また打つ。まだ、KO負けがない田村選手をこの手で倒す」と自信を示した。
後楽園ホールでゴング!
 「とにかく、古橋選手に借りを返す」と燃えている田村と、「まだ国内レベルだと思われているのはわかっている」と存在感をアピールしたい古橋。元日本スーパーバンタム級王者同士による王座決定戦。

 2022年最後の後楽園ホールでのボクシング興行をお見逃しなく!