[試合後談話]2022.12.2
赤穂亮に繋げる勝利!
激戦を制したのは?
 WBOアジアパシフィックフライ級7位の大保龍斗(28=横浜さくら)が2日、後楽園ホールで開催された「第42弾ザ・グレイテストボクシング」のセミファイナルに出場。フライ級8回戦で、川崎智輝(24=SUN-RISE)と対戦した。

 元日本ユース王者の大保と、豊富なアマチュア経験を持つ川崎が、し烈なペースを争いを繰り広げた。
大保龍斗(横浜さくら)がKO勝ち
 ジャブから上下の打ち分けで、見栄えの良いボクシングを見せる川崎に対し、大保はグイグイと前に出て、左フックを強振。空振りこそ多かったが、豊富なスタミナを活かし、攻撃の手を緩めなかった。大きな山場が訪れたのは7回。大保が右ボディで効かせると、左フックでダウンを演出。最終8回、左フックでバランスを崩させたところで、レフェリーが割って入った。
「途中からボディが効いたのがわかった」
 熱戦を制した大保は「相手は『戦績通りの実力ではない』と聞かされていたが、その通りでテクニックがあった。自分の動きができず、一発狙いのボクシングになってしまった」と反省の弁を述べると、「7ラウンド中盤から、右ボディをあからさまに嫌がっているのがわかった。勝てて本当に良かった」と安堵の表情を浮かべた。
赤穂からのプレゼント
 明日(3日)、韓国・仁川パラダイスシティで、大一番に臨む先輩の赤穂亮(36=横浜光)に勝利のバトンを繋げた。普段からご飯を食べるなど親交が深く、韓国に行く直前に赤穂から使用していた上着とトレーナー(写真)、財布を譲り受けたという。
「日本タイトルを目指す」
 「赤穂さんから『負けたら(韓国に)来るな』と激励されていたし、勝って繋げたいと思っていた。明日の試合、赤穂さんならやってくれる!」と言葉に力を込めた。大保は明日、赤穂の試合を観戦するため、早朝の飛行機で韓国に向かう。