[ショートインタビュー]2022.11.30
谷山佳菜子「強い相手に勝ってチャンピオンになる」
決戦は12月1日(木)後楽園ホール
 WBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦で、晝田瑞希(26=三迫)とベルトを競う谷山佳菜子(35=ワタナベ)。「35歳までに世界チャンピオンになる」という大きな目標を持って、ボクシングの世界に飛び込んだ谷山の格闘技人生は、空手から始まった。その後、キックでもトップに立ったが、足の怪我がきっかけで、ボクシングに転向した。

 決戦の5日後の12月7日に誕生日を迎える「五黄の寅」生まれのファイターの覚悟とは。

■WBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦
谷山佳菜子(ワタナベ)vs晝田瑞希(三迫)
■会場:後楽園ホール
■日時:12月1日(木)
第一試合開始 17:50
■BOXING RAISEでライブ配信
谷山佳菜子(35=ワタナベ)
 これまで、バンタム級で戦ってきた谷山は、ひとつ下の階級で世界戦が組まれたが、10月から徐々に体重を落として、決戦に備えてきた。

 今回の戦いは、自分との戦いではなく、「相手との戦いですね。相手は強いんで」とキッパリ答えた。ベルトを競う晝田を「パワーとスタミナがずば抜けている。フィジカルも強いし、テクニックはアマチュアで培ってきているので、スゴいと思います」と警戒心を強める。それに加えて、今回の対戦が「人生初のサウスポーです」と笑ったが、晝田がアマチュアトップレベルで実績を残す一方で、「空手とキックをやってきたので、格闘技のキャリアは自分の方が上です」と、”剛の虎”は続けた。
サウスポー対策にも自信あり。
 サウスポー対策は、当然練ってきているが、「今まで得意としてきたジャブが全然当たらないですね。距離感が全く違う」と、戸惑いがあったことを明かす一方で、新しいことにチャレンジすることには前向きで、「一つ一つを考えるようになりましたね」と新たな発見を楽しんでいる。
強い選手に勝つ!
 「強い選手に勝って、世界チャンピオンになりたかった」という谷山は、前王者で、引退を機にベルトを返上した小澤瑶生(フュチュール→引退)への挑戦を熱望していたため、アマチュアキャリアが豊富で、プロ転向後の評価も高い晝田との対戦を喜んだ。「ずっと目標にしてきたので、世界戦となるとモチベーションが全然違いますね」。「35歳までに世界を取るという目標があったので、誕生日を迎える前に試合が組まれたことにも運命を感じましたね。私、"持ってる"なって思いました」と八重歯を見せた。
倒して勝つ!

 リングに上がるからには、「倒して勝ちたいですね」という谷山。女子の試合は1ラウンド2分で行われるが、「3分の方がいいという声も聞きますが、2分でも大丈夫ですね」とイメージは出来ている。

虎視眈々!

 虎視眈々と、世界チャンピオンのベルトを狙って、準備をしてきた谷山佳菜子が12月1日、運命のゴングを迎える。