[試合後談話]2022.11.6
福井貫太がフィリピン王者にアタック!
福井貫太(石田)が強豪に挑んだ
 井岡弘樹ジムと石田ジム共催の「CHAMP FIGHT&KEEP FIGHTING.vol5」が6日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された。

 メインイベントでは、59.4㎏約8回戦で福井貫太(28=石田)とフィリピンフェザー級王者でOPBF東洋太平洋同級8位のジョン・ジェミノ(30=フィリピン)が対戦した。今年1月以来の再起戦に臨んだ福井の仕上がりに注目が集まった。
福井貫太(石田)が強豪を撃破!
 初回から、福井がジャブを飛ばしつつ、丁寧に組み立ててペースを掌握。ジェミノに攻撃の隙を与えず、上下に打ち分けた。相手のパンチを浴びて、左まぶたをカットした福井だが、冷静さを失わず、的確なパンチで、勝利のゴールテープを切った。
「ジャブが機能した」
 大一番をクリアした福井は「ずっとランキングが欲しかったので、まずはホッとしている」と安堵の表情を見せた。今年1月、現日本ランカーの湯川成美(駿河男児)にTKO負けを喫した。「勝てる相手とはやりたくなかった。強くてランキングを持っている選手と戦いたい」とフィリピン国内王者との再起戦に臨んだ。

ずっとランキングがほしかった

 「ジャブで距離をキープして、ボディにつないでいく作戦だった。(ジェミノ選手は)思っていたより前に出て来なかった。前戦も、ポイントでリードしている中で、逆転KO負けしたので、とにかく、ビッグパンチをもらわないように集中した」と、プラン通りだったことを強調した。
「ジムを引っ張っていく」
 今回の勝利で、OPBFランキング入りを確実とした。「タイトルを獲るには、まだまだ準備が必要だが、チャンスが来たらやりたい」と話すと、「会長の期待に応えることができて良かった。自分が一番にならないといけない使命感がある」と、石田ジム第1号選手としての自覚を示した。
「思うように動けなかった」
 一方、見せ場を作れず敗れたジェミノは「試合前から左膝が痛くて、思うように動けなかった。福井はパワーは感じないが、スピードがあり、良いボクサーだった」とサバサバとしていた。