[ニュース]2011.10.1
カシアス2世、プロデビュー戦は?
左:小野木 右:内藤
 30日、後楽園ホールで開催された"チャレンジスピリッツ"のメインイベント前、元日本&東洋太平洋ミドル級王者・カシアス内藤の引退式が執り行われた。
 そして引退式終了後、父であり師であるカシアス内藤の意志を継ぎ、アマチュア高校3冠の実績を誇る"カシアス2世"内藤律樹(E&Jカシアス)が後楽園ホールのリングに登場、B級デビュー戦にしてライト級6回戦で、この日のメインを締めくくった。
 立ち上がり、小野木が変則ファイトで仕掛けるも、サウスポー内藤はジャブ・左ストレートを打ち込み、早くも大器の片鱗を発揮、試合の主導権を引き寄せた。
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 そして3回、距離とリズムを掴んだ内藤は、左ストレートからワンツーを小野木に浴びせレフェリーストップ。内藤律樹が危なげない内容でTKO勝利をマークし、プロデビュー戦を飾った。
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 試合後、ドクターチェックを終えた律樹は多くの報道陣に囲まれ、デビュー戦を振り返った。「緊張はしなかった。でも自己採点は20点。カウンターでダウンを取ってからまとめたかった。相手に合わせた部分もある」とデビュー戦TKO勝利にも不満顔。内藤会長からアドバイスは、と尋ねられ律樹は「親父からは"試合を楽しめ"といわれた。それと親父の試合もビデオで少し観たが、カウンターが上手いし捉まらない。強いですね。だけど僕も、もらわず打つスタイル。これからは打たせないで戦いたい」と気を引き締めた。
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 今後について律樹は「親父の引退式もあり世代交代。跡を継げるボクシングをしたい。親父と比較されるだろうが、気にしてもいられない(笑)。これからは上を目指していく。日本、東洋とタイトルを獲り、世界にいきたい!」と今後の抱負を語った。
 "カシアス2世"内藤律樹は次世代王者候補として、鮮烈なTKO勝利で後楽園ホールを大いに沸かせた。果たしてこのまま白星街道を駆け上がり、日本・東洋、そして世界と突き進むことができるのか…。